- 著者について
1964年神奈川県生まれ。ビジネスコンサルタント/著述家。
東京大学工学部卒業後、東芝を経てビジネスコンサルティングの世界へ。
アーンスト&ヤング、キャップジェミニ、クニエなどの米仏日系コンサルティング会社を経て2012年に独立。
著述活動を本格化させるとともに、問題解決や思考に関する講演やセミナーを企業や各種団体、大学に対して行っている。 - 「問題解決」より「問題発見」が難しい理由
本書の冒頭で、「問題解決力」と「問題発見力」の違いを明確にしています。
問題解決はある意味「与えられた問題」に対処する作業。
対して問題発見とは、「そもそも何が問題なのか?」を見極める力です。
これは私たちの日常や職場でもよくある話。
たとえば業績が伸びない原因を「営業部門の人員数不足」と仮定して多くの人を採用しても、実は「商品設計のズレ」が根本原因だったというケースもあります。
本当の問題を取り違えると、いくら努力しても空回りするだけです。 - 常識を疑うことから始まる
本書で印象に残ったのは、「常識を疑うことが問題発見の第一歩」というメッセージです。
私たちは無意識のうちに、決まった考え方の枠にハマってしまいます。
(=認知バイアス)
だからこそ、一度立ち止まって「本当にそうなのか?」と自分に問い直す視点が必要です。
・いつもと逆の視点で考える
・他人の立場になってみる
・当たり前と思っている前提を見直す
日々の仕事の中で、こうした問いかけを続けることで、自然と「考える力=思考力」が鍛えられていきます。 - どんな人におすすめ?
この本は、下記のような方に特におすすめです。
・仕事がルーティン化していて、モヤモヤしている人
・チームを率いる立場で、部下の思考力を伸ばしたい人
・自分の仕事や人生を、もっと本質から見直したい人
解決より先に「発見」がある。この視点を持てるかどうかで、仕事の質も結果も大きく変わってくるはずです。
まとめ(今回の本から教わったこと)
「本当に向き合うべき問題は何か?」を見つめ直すことで、「とにかく頑張る」から一歩抜け出す。
表面的な解決策に飛びつくのではなく、「正しい問いを立てる」ことを意識し、自分の思考の枠を超えて考える習慣を身に付ける。

変化の激しいVUCA時代こそ、
問題発見力を鍛えて、能動的に
生きたいものですね!
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