- 著者について
1964年東京生まれ。
一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。
一橋大学イノベーション経営センター助教授、ボッコーニ大学経営大学院(イタリア・ミラノ)客員教授、一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授、一橋ビジネススクール教授を経て、2023年より一橋ビジネススクール特任教授。 - 「うまくいかない」を想定すると、行動がブレなくなる
事前に「うまくいくはず」という期待が強いほど、うまくいかなかったときの落差は大きくなります。
「成功の呪縛から自由になることで、淡々とやり続けることができる」と教えてくれます。
たとえば就職や転職、投資、恋愛においても、「失敗するかもしれない」と悲観的に構えておくと、結果に一喜一憂せず、自分の軸を保ちやすい。
これは、あらゆる世代に通じるリスク管理の知恵です。 - 悲観することは、あきらめることではない
「あきらめたら試合終了」ではありません。
“絶対悲観主義”は、自分に都合よく考えないことの証。
「何とかなる。」では何ともならない。
だからこそ、精進を重ねてみようという気持ちになる。
失敗してもいちいちダメージを受けない。
自然と次に動き出し、紆余曲折を経て振り返ったときに、自分なりの確かな道が出来ている。と教えてくれます。 - 絶対悲観主義こそ、自由を生む
意外かもしれませんが、絶対悲観主義には希望が潜んでいるという印象を受けました。
「うまくいかないことを覚悟しているからこそ、期待外れに落ち込まず、平常心で生きられる」──その姿勢は、結果としてポジティブにすら映ります。
つまり、絶対悲観主義とは「自由になるための考え方」なのです。 - 「期待しない」から、人生が軽やかになる
『絶対悲観主義』は、「がんばればなんとかなる」という時代を抜けた今だからこそ響く1冊です。
常に全力疾走&ポジティブ至上主義に、違和感を覚えるすべての人におすすめ。
年齢や職業に関係なく、生き方を再考したい人の背中をそっと押してくれる本です。

「なるようにしかならないが、
なるようにはなる」
心に響いた、名言です!
まとめ(今回の本から教わったこと)
「希望を持たない」という逆説が、実は一番の希望になる。
著者の深い経験と哲学が、私の思考に一石を投じてくれました!
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