著者について
1960年埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクター。
自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる。
「腸のスペシャリスト」でもあり、自律神経と腸を鍛えるストレッチの考案など、様々な形で健康な心と体のつくり方を提案している。
「ととのう」という現象の正体は?
「ととのう」という感覚は、ただ気持ち良いだけではありません。
小林先生によれば、究極的に言えば、「健康とは血流がよいこと」である。
そして、サウナと水風呂がさびついた自律神経のスイッチを動かし、血流がアップする。
これが「ととのう」と呼ばれる現象の正体となります。
サウナ→水風呂→外気浴というルーティンで、自律神経に「ON/OFFの切り替えスイッチ」を与え、血管の筋トレを行う過程をわかりやすく説明してくれます。
このスイッチングが、 ストレス軽減・集中力アップ・睡眠改善 に効果的であることが科学的にも示されており、ビジネスパーソンにとってはまさに「脳と心の再起動装置」といえるでしょう。
「15分×3セット」はNG? 正しいサウナの入り方とは
世間では「サウナは15分×3セットが基本」などという説がありますが、本書では 自分の体調と対話することが最も大切だと強調されています。
小林先生によると、体調やその日のコンディションによって、必要な時間や回数は変わるとのこと。
無理に「3セットしなきゃ」「何分入らなきゃ」と思うことが逆に自律神経の乱れを招き、逆効果になることもあるのです。
つまり、サウナの極意は「数字ではなく感覚」。
心拍数や発汗状態、気分に敏感になり、 “自分なりのととのい方”を見つけることが、健康に直結します。
私はこれまで、<サウナ10分⇒水風呂1分⇒休憩3分>3セットを目安にしていたのですが、特に根拠はありません。
夏はサウナ10分が少ししんどいため、サウナ7分に変更し、3セットにもこだわることはないと感じました。
サウナにがまんは必要ない。がまんすることが自己満足になりがちだが、健康に良いがまんなど絶対ない。と断言されており、ここは忘れないでおこうと肝に銘じました。
サウナがもたらす“最高のパフォーマンス強化法”
サウナに入ると、体温が上昇し、血流が良くなり、脳のパフォーマンスも向上します。
特に、 交感神経が一時的に活性化されることで集中力が増し、副交感神経の優位によって睡眠の質が深まる というのが、仕事にも大きなメリット。
また、定期的なサウナ習慣により、 慢性的な冷え性・便秘・不眠・ストレス の改善が期待できるといいます。
ただのリラクゼーションにとどまらず、まさに 「習慣化されたサウナこそ、最高のメンタル・フィジカルトレーニング」 と言えるでしょう。
本書で具体的にとても役立つのが、サウナ内においての「3・6呼吸法」と、小林先生が実践しているストレッチ10種類です。
私もサウナ内に人が少ない時にはストレッチはしますが、腸をもむマッサージは初めて知りました。そもそもサウナが腸に良いということも知らなかったので、毎回実践していきます!
また、後半部分にQ&Aコーナーもあり、ここではサウナ直後のサ飯(サウナ飯)について注意事項も書いてあります。
私はこれまで全く意識していなかった部分ですが、血糖値が急激に上がったり注意点もあるとのことです。
今後はサウナ⇒帰宅後には、まず最初に「もずく」を食べることにしようと心に誓いました。
(野菜やきのこ類もお勧めです。)
まとめ:「自らの“整え方”」を見つけることが健康への近道
『サウナのトリセツ』は、単なるサウナ入門書ではなく、 「自律神経」「パフォーマンス」「生活の質(QOL)」を整えるための総合的なガイドブックです。
50代以降の方にも特におすすめです。なぜなら、自律神経の機能は年齢とともに低下しやすく、サウナを適切に取り入れることで生活全体のバランスが格段に良くなるからです。
週末のルーティンに、仕事の合間のリカバリーに、「自分を整える時間」としてのサウナを、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
私は本書で学んだ知識を活かし、心と体を回復させ、楽しみながらサウナ歴30年を目指していきます!

サウナは決して
裏切らない!!
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