第1章 健康長寿のカギは「70代」にある
和田氏は、60代までは老化のスピードが比較的緩やかでも、70歳を境に健康格差が急速に広がると指摘します。
- 元気に趣味や旅行を楽しむ人
- 病気や介護で生活が制限される人
この違いを生むのは遺伝よりも、70代までに積み重ねてきた良い生活習慣です。
特に「歩く」「考える」「話す」という基本行動を続けることが、老化の進行を抑えるカギになります。
そして、「意欲の低下をどう防ぐか」が、いちばん必要なことと教えてくれます。
100年時代を生きるうえで、70歳は“大きなターニングポイント”の意味を持つのです。
第2章 老いを遅らせる70代の生活
老化を遅らせるには、「頭・体・心」をバランスよく使うことが重要です。
- 頭を使う:得た知識をアウトプットする。「物知りな人」より「話の面白い人」になる。
- 体を動かす:無理のない運動を日課にする。散歩、水中ウォーキング、若い時から続けている好きなスポーツ。
- 心を満たす:肉を食べる。おいしいものを食べて免疫力をアップする。
日々の生活に「変化」を取り入れることも重要ポイントです。
私は料理はほとんどしないですが、簡単なものから料理を始めてみても良いかもしれない。と思いました。
(今のうちから始めて、自分が70歳になったらシニア男性向け料理教室を開くのも面白そうです。誰も料理せず飲んでばっかり?でも楽しそうな・・。)
和田氏は「楽しめているかどうか」が、免疫機能に大きく影響する、と語ります。
100年人生において、70代は衰える年代ではなく、むしろ新しい挑戦を始める第二の青春になり得るのです。
第3章 知らないと寿命を縮める70代の医療とのつき合い方
人生100年時代では、医療との付き合い方もより重要になります。
70代になると病気のリスクは増えますが、和田氏は「医師の言うことを妄信せず、過剰に期待を抱かない。」と警鐘を鳴らします。
- 薬で副作用を感じたことがあれば見直す
- 健診より心臓ドック、脳ドックを受ける
- 「長生き」ばかりを追い、生活の質(QOL)を下げない
大切なのは、医師任せにせず、自分の意思で治療方針を選ぶこと。
延命だけを目的とせず、「元気に、自分らしく生きる」ための医療を選ぶことが、100年時代の健康寿命を伸ばす秘訣になります。
第4章 退職、介護、死別、うつ……「70代の危機」を乗り越える
70代は身体的な衰えだけでなく、社会的・精神的な危機が重なりやすい年代でもあります。
- 定年後の喪失感
- 配偶者や親の介護、死別
- 人間関係の縮小や孤独
- うつ状態に陥るリスク
和田氏は、その危機を乗り越える鍵として「歳をとっても続けられる趣味」を提案します。
地域活動、趣味の仲間、オンラインのコミュニティなど、新しいチャレンジをすることが心の健康を守れるのです。
100年時代を生きるためには、70代こそ「つながり」を再構築する重要な時期だといえるでしょう。
そして、肉を食べ、日光を浴び、適度な運動を続けていくことも重要です。
まとめ 人生100年時代を元気に生き抜くためには
本書を読んで50歳の私が感じたのは、「70歳でどう生きるかが、その後の30年を決める」という視点です。
100年時代を元気に生き抜くために、今からできることは数多くあります。
- 毎日歩く習慣を持つ
- 新しいことに挑戦する
- 職場以外の人間関係を築く
- 医療を賢く選ぶ
老化は避けられませんが、そのスピードや質は自分次第。
70歳を、「100年人生の新しい出発点」として迎えよう。と、強く思いました!

20年後、あんなこと考えてたな~っ。
と振り返るのが、楽しみです!
コメント