著者について
1962年生まれ。医学博士。
大阪市立大学大学院疲労医学講座特任教授。東京疲労・睡眠クリニック院長。
2003年より産官学連携「疲労定量化及び抗疲労食薬開発プロジェクト」統括責任者。
ニンテンドーDS「アタマスキャン」をプログラムして「脳年齢」ブームを起こす。
テレビや雑誌にも登場し、わかりやすい解説と実践的アドバイスで「疲労対策の第一人者」として広く知られる。
疲れの正体は「脳」の疲労!~自律神経の視点から~
「疲れ」の原因は筋肉ではなく脳、自律神経にあるという視点が中心です。
たとえば、ジョギングで疲れるのは筋肉ではなく「脳」が疲労しているから、という意外な視点を教えてくれます。
自律神経が乱れると眠りの質や体調にも影響します。
栄養ドリンクを飲んでも疲れが取れない理由として、「隠れ疲労」として脳のストレスが残っている可能性が挙げられます。
実生活で見直したい疲労回復法 ― マンガで「なるほど!」
本書は13シーンをマンガで展開し、疲労回復法を親しみやすく紹介。
例:
・牛肉や栄養ドリンクではなく「鶏の胸肉」が疲れ対策に推奨される
・長湯や熱い入浴は逆効果で、就寝前はリラックスできる入浴がベスト
・目の疲れに目薬は効果薄、眼精疲労の本質は「情報の過多」が原因
・朝の強い目覚ましなど、身体にとって「ライオンと戦う」ような刺激は疲労を誘発
などなど。。
視覚表現が豊かなマンガで描かれるため、理解と実践がしやすく、日常でのストレスや疲労に気づくきっかけになります。
本当に効く疲労対策とは?見直したい「常識」
本書は、体力回復よりも「脳を休める」ことの重要性を訴えています。
・サングラスで光ストレスをカットし、脳の疲労を防ぐ
・情報過多の現代では、「手抜き」「ゆるめの習慣」が疲労解消の切り札
・入浴や起床、通勤、PC作業…それぞれの場面で脳への負荷を減らす工夫が効く
このように、疲れとの付き合い方を根本から見直し、日常生活に取り入れやすいヒントが満載です。
まとめ:「脳を休めて、自律神経を癒す」 ⇒ 疲れをためない!
疲れの正体は「筋肉」ではなく「脳」にあり、その主役は自律神経です。
必要なのは、日常生活の中で脳の負担を減らす工夫――情報の取捨選択、リラックスできる入浴、無理のない起床、そして“手抜き”を恐れない心構えです。
疲れをゼロにすることはできませんが、「脳を休める習慣」を身につければ、回復のスピードが上がり、毎日をもっと軽やかに過ごせます。
本書最後で梶本先生は、「本書で提案しているアクションを全部取り入れる必要など全くない。」と書かれています。
まずは科学的知識を学び、「これならやってみるか」と気楽に取り組んでみることが、大切だと感じました!

下記は脳のお疲れ度チェックシートです。
15項目ありますが、あてはまる項目を一つずつ
減らしていくことが重要です。
(私は✅がついたのは2つでした。意外と少なかった
ですが、意識して0にします!)
脳のお疲れ度チェックシート
□ 物事はきりのいいところまでやらないと気がすまない
□ ストレス解消のために体を動かすのが習慣になっている
□ 責任感があり、遅くまで残業しても苦にならない
□ 日中に眠気があり、大きないびきをかくと言われる
□ 集中力が高く、何かに没頭すると周りが見えなくなる
□ 疲れたら栄養ドリンクを飲む
□ 長時間のドライブでも休憩をあまり取らない
□ 熱めのお風呂に長湯をするのが好き
□ 休日は遠くの旅先に足を延ばすことが多い
✅ 趣味で夜更かししてしまうことがある
✅ 長時間座り姿勢で作業をしている
□ 混雑したバスや電車に乗ることが多い
□ 職場など長く過ごす空間に、苦手or嫌いな人がいる
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